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スタンフォード大学元学長Dr. Hennessyとの対談で「産学連携」の在り方を思う

スタンフォード大学元学長のDr. Hennessyによる”40 years Silicon Valley and Stanford”と題した公開討論に、本学園理事の斎藤氏とともに出席した。

Dr. Hennessyは、RISC(コンピュータのプロセッサ命令セットアーキテクチャ)研究の第一人者で、現在のコンピュータアーキテクチャの生みの親とも言える研究者であると同時に、シリコンバレーで起業に成功し、Cisco取締役、Alphabet(Googleの親会社)会長を務めてきた実業家。シリコンバレーでの産学連携での歩みを伺った。

公開討論で、シリコンバレーでの産学連携での歩みを受け、研究開発戦略の観点から産学連携の在り方につき、討論を行った。長年コンピュータネットワークの研究開発に従事してきた私の問題意識として、研究開発を成功させるために不可欠な長期的な視点をいかに持ち続けるか、及び研究開発成果をビジネス化することの高い壁をどのように乗り越えるか、がある。いずれも戦略を設定する上で、そして研究開発を成功させるための本質的な問題である。

‘80年代に黎明期を迎えていたインタネットは、当時、現在の姿が見通されていたかどうかは別として、シリコンバレーのスタートアップ企業とスタンフォード大学、つまり産業界とアカデミアが長期的な視点で目標を共有し戦略を具体化していった成功事例としてたびたび検証される。そのキーになるものが何かを投げかけると、Dr. Hennessyからは「良質な人材を送り続けることにつきる」という答えが返ってきた。良質な人材をどのように定義するかは、その時々で変化するだろうが、本質的にInnovativeな人材の育成がキーになることは確かで、そのためのInnovation System(大学からみれば「教育システム」)の構築が要だと語っていた。私たちに置き換えてみて、グローバルBiz専門職大学でどのような教育システムを目指すべきか改めて考えてみたい。

また、レセプションではDr. Hennessyの素顔に触れることができ、有益な情報交換を行うことができた。
グローバルBiz専門職大学 平岩賢志

(レセプションにて写真下)